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転職する可能性

2015年9月24日

厚生労働省の調査によるとアベノミクス効果でここ数年の新卒就職率は回復し、2015年3月時点で96.7%と高い水準を記録している。しかし、その会社で必ずしも仕事を全うできるわけではないようだ。就職率と同様に離職率を調べるにあたって、我々は転職に備えておく必要があると感じた。今回は離職率などから我々若者はどういったことを考慮し就職・転職をしていかなければならないのかについて考える。
まず、現在の離職率はどうなのか。厚生労働省による平成25年雇用動向調査を参考に考えてみよう。

入社直後の離職率・転職率

まず、入社直後の20歳~24歳の離職率は男女それぞれ24.0/27.8%と4人に1人が会社を去っている状況だ。また、同世代の離職理由を見ていくと「労働時間・条件が悪い」「収入が悪い」「人間関係の悪化」「仕事内容への興味が持てない」といった項目の割合が高いことから企業への不満や仕事へのモチベーションといった理由で仕事を辞めていることがわかる。転職率を見ても20歳~24歳の転職率は男女それぞれ15.5/16.4を記録し、25歳~29歳ではそれぞれ14.4/17.3%と6人に1人は転職をしていることになる。こういったデータからわかるように多くの若者が離職・転職をしている状況である。

離職率の高い職業

ではどういった職業に離職が多いのか。同調査によると、もっとも多いのは宿泊業・飲食サービス業の30.4%で、次いで生活関連サービス業・娯楽業(旅行業・冠婚葬祭業・映画業・スポーツ業など)の23.7%である。逆に電気・ガス・熱供給・水道といったインフラ業(8.9%)、情報通信業(9.4%)、金融業・保険業(9.6%)といった専門性の高い業種はやはり離職が少ないようである。このように専門性の高い業種を除いてサービス業を中心に離職・転職の可能性が非常に高い時代であるといえるだろう。

生き抜いていくために

こういった時代の中で我々若者が社会で活躍していく方法は2つある。
1つ目は自分に合った企業を探すことである。就職案内サービスや他人に頼るだけでなく万全のリサーチをし、自分の能力と興味に合った将来性のある企業をしっかりと見つけ出す必要がある。
2つ目は様々なスキルを身につけることである。狭い知識やスキルだけでは多様な社会を渡り歩いていくことは難しい。また、広いスキルや知識を身につけることで広い視野で職業を探すことができる。多様で変化が早い現代において様々なスキルを身につけておくことは非常に有利である。

転職が当たり前

こうしてみていくと20代~30代を中心に最初の職業を離れ、別の職業を探していかなければならない時代がきていることがわかる。つまり最初に就職した会社で定年まで働くのではなく、転職を考えて備えていなければならないということだ。希望のある若い頃は将来に向かって一点突き進む場合が多い、しかしこういった時代の流れを考えると広く情報や知識を集め、自分の舵を取る準備が必要だろう。